概要
足のトラブルは、近年増加傾向にあります。足、膝、腰の痛みで病院に来られる方の多くに診られる傾向として、足と靴が合わない(足サイズより、大きい靴を履いて)場合に、足の指が使えずに、身体バランスを崩してトラブルの原因となっている事が医学会、マスメディアからも発表されています。そこで「足のトラブル」を解決するために、私たちは病院から外へ出て、地方自治体(市・区役所、教育委員会等)、地域の社会貢献活動団体との協働で、医療従事者が中心となり、非営利事業の地域イベントを行うことで「足のトラブル」を予防し「いつまでも健康に歩ける社会」の実現を目指しています。また、この活動が継続できる人材教育を行い、日本や海外での研究成果を世界に発信して行きます。※SDGsの目標3「すべての人に健康と福祉を」
研究会の目的
NGO外反母趾研究会が地方自治体等の協力の元、子どもやおとなを対象とした「足の検査と相談会」というイベントを行った結果、子どもを含むたくさんの人びとに外反母趾や内反小趾などの足指の曲がり、浮指、足指の爪の変色、タコ・ウオノメ、靴ズレ、膝、腰のトラブル等の症状があらわれていることが分かりました。
世界的な傾向として「足の健康促進」を伝える時、足指の曲がり、指の機能の低下ということをテーマにした研究が行われています。その代表的な症状が「外反母趾」と考え、当会を「NGO外反母趾研究会」と名付けました。
足のトラブルを持つ人の傾向として、自分の足の実寸と靴サイズが合っていない人(当会計測調査87%)がほとんどです。これらの結果から、靴が足に合わないと足や身体バランスがどうなるかについて研究をスタート。その研究結果を基に、足や身体バランスの改善を目的としたインソールの開発で非営利事業を行い、この活動が継続できる人材を育成します。
理念・沿革
理念
足のトラブルは障害が起こってから病院などの医療施設で診察を受けるというのがこれまでの通例です。ですが、そうしたトラブルの原因となるものが何であるかを分析していくと、靴と足のサイズが合っていない、足が細いのに幅の広い靴を履いている、などの要因が見えてきました。
足に合わない靴、特に足サイズより大きな靴が、歩くたび、動くたびに靴の中で足がずれてつま先部に当たり、少しずつ足指にダメージを与え続けていることが見えてきたのです。
そこで医療施設にトラブルを抱えた人が治療のために訪れるのを待つというスタイルではなく、より多くの人たちの足のトラブルが予防できる環境作りを行う。そのことを通して、ひとりでも多くの人がいつまでも元気に歩ける社会を実現しようと当会では考えています。
そのため自治体の協力を得ながらさまざまな場所で計測と相談を主体としたイベントを開催し、子どもからおとなまでそれぞれの足サイズを計測。さらにはひとりひとりの足に合わせて正しい歩行バランスが取れるインソールを開発することで、理想とする社会に一日でも早く近づけるよう日々の活動を行っています。
沿革
1994年 :医療従事者とそれに賛同する人達でインソール研究会を立ち上げる
1996年6月:東京お茶の水「化学会館」でインソール講習会をスタート。2020年3月まで展開
2001年5月:東京都中央区銀座6丁目にインソールの研修センターを開設
2020年7月:SDGsの3を事業目標に、多くの人に「いつまでも健康に歩ける社会の実現」に向けて『NGO外反母趾研究会』を発足させ、東京都中央区に相談所兼事務所を開設
2020年7月:同時に手づくりインソール指導者の人材育成事業「インソール製作技術資格者」の認定制度を開始
2020年9月:東京都中央区の社会貢献団体として補助金事業を開始。現在中央区に加え、品川区、神奈川県川崎市にも活動を広げ、最終目標として日本全国から世界に普及活動を目指す
福嶋 稔(ふくしま みのる)
NGO外反母趾研究会理事長
足の機能低下は小さな子どもから高齢者、トップアスリートまでが身体バランスを崩します。足の機能を保つ必要な情報と人財育成でいつまでも健康に歩ける社会を目指します。
代表者情報
プロフィール:
日本体育協会公認スポーツドクター
日本医師会健康スポーツ医
日本学生トライアスロン連連合 理事長
医療法人 順整会 福島整形外科病院院長
